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執筆者の写真理事長 森 顕子

“あの方”に認めていただけました!!




 こんにちは、森です。プラエドは、新年度が始まった後のあわただしさがやっと落ち着いてきましたが、みなさまお元気ですか。


 さて、子どもへ日本語を教えたことがある方は、ご存じかと思いますが、あの『日本語学級』の著者、大蔵守久先生に先日お会いしてきました。目的は、私たちが作った日本語初期指導テキスト『あのね』を見ていただき、ご意見をうかがうためでした。


 東京目白の波多野ファミリースクールで、先生は満面の笑みで迎えてくださいました。私が想像していたよりも、ずっと温和でやさしそうな雰囲気のお方でした。部屋に通された後、持参した教材をじっくりとご覧になりながら、私どもの説明を熱心に聞いてくださいました。数字、時計、暦の教え方、形容詞の導入提示の仕方と教える順、文字が読めなくてもコミュニケーション力をつけるための工夫など私たちの実践を踏まえた上での考えに一つ一つ熱心に耳を傾けてくださったのち、丁寧に感想を述べてくださいました。


 そして最後に、「私の遺伝子がこの教材に受け継がれているようで、大変うれしい。『日本語学級』を世の中に出してから、自分の考えを踏襲し、さらに発展させてくれる教材の登場を待っていたけれど、なかなか出会えなかった。今やっとそれを手にできました。」と。

その言葉を聞いた途端、思わず、涙ぐんでしまいました。私たちがこれまで費やしてきた教材研究と作成のための膨大な時間は無駄ではなかったという思いがあふれ出たのかもしれません。そして先生自ら「これをぜひ販売してください。このような教材を心待ちにしている先生がたくさんいらっしゃると思いますよ。」とおっしゃってくださいました。


 文科省による最新の調査では、日本語指導が必要な児童生徒数はコロナにより、減少すると思われていましたが、実際は微増で過去最高数となっています。また昨今の世界情勢を鑑みるに、今後ますます増えるだろうとも予測されていますから、私どもの教材やそれを使った指導法をぜひ試してみたいと思われる指導者の方々もいらっしゃるかもしれません。


 余談ですが、先生は、数年前に奥様を亡くされ、それからは愛犬との2人暮らしだそうです。その愛犬が、先生と離れてペットホテルに預けられるとストレスが過分にかかってしまい、かわいそうだからと今は宿泊を伴う講演や研修はお断りされているそうです。そんなところにも先生のお人柄を感じられて、温かい気持ちになりました。


 今回の訪問で大蔵先生から直に温かい励ましのお言葉をいただけて、スタッフたちと共に一層精進していかねばならないと思いました。教材や指導法の提供についても検討していきます。そして皆様方にも、様々な情報をお伝えできるよう頑張ってまいります。どうぞ今後とも当法人のご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます


 最後に、皆様方におかれましても健康で、平和な毎日が過ごせますよう祈っております。

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